日本を磨いてきた確かな力
亀の子束子は約100年前、東京で生まれました。
それまでの藁や縄を束ねただけの洗浄道具は、
もろく洗浄力がありませんでしたが、
棕櫚繊維を針金で巻いた「亀の子たわし」の発明は
「洗い方そのもの」を変えることになるのです。
以来、明治・大正・昭和・平成と亀の子束子は
同じ名前、同じ形、同じ品質で日本を磨き続けてきました。
創業当時から製造方法がほぼ変化していない亀の子束子は
職人の技術そのものです。
私たちが「一粒選りの品質が最高の価値」と謳っているのは、
最高の素材と最高の技術でつくられた亀の子たわしこそ
「日本のたわし」であると自負しているからです。
素材が適度な硬さを持っているパーム(ヤシ)素材は、繊維の頭の部分で「掻きだす・こすり取る」洗浄が得意。ザルの目に入り込んでしまった汚れをしっかり落とします。ただし、繊維に強度があるので傷つきやすい素材には不向きです。通常の茶色いパーム繊維を過酸化水素水で脱色したものが「ホワイトパーム」。通常のパーム(ヤシ)よりも少しかための仕上がりです。
その真っ白な色が特徴的なサイザル麻は、主に健康たわしに使われており、高い柔軟性と吸水性が特徴で、繊維全体を使って「線」で洗います。柔らかい繊維の集合体とし、たわし全体で汚れを洗い落とすような洗浄が得意。身体を優しくマッサージするように、鉄製の調理器具はもちろん、テフロン加工のフライパンにも最適です。
強度と柔軟性を併せ持った棕櫚は「腰(コシ)」で洗います。繊維の先も細いので細かいところにも入り込み、料理人は口をそろえて「木のまな板を洗うには目の詰んだ棕櫚の束子でなくては」と言います。台所に1つあると非常に便利な万能選手です。